yochienのブログ

一時帰国時の幼稚園入園記録ブログ

体験入園と日本語力向上

普段外国に住んでいる子供たちを日本の幼稚園に体験入園させれば日本語がある程度伸びるだろうという予測はしていました。しかし、どのような経緯で上達するのかを観察できたのはとても面白かったです。


子供たちの日本語の上達は今回3段階的に起こりました。

1段階目 沈黙期間

子供たちは親との会話、数年に一度の祖父母との会話でしか日本語に触れる機会がなかったのに、急にどっぷりと日本語100%の中に入り、また日本の幼稚園の習慣についていくのでイッパイイッパイだったのでしょう。全く言葉を発してなかったようです。ただ、毎日新しい言葉、虫の名前だったり先生の名前だったりを覚えてきて、家では披露していました。


2段階目 とりあえず英語で言ってみる

新しい先生やお友達、幼稚園でのルーティーンに慣れてきたのでしょうか。英語でコミュニケーションを図ろうとしました。園児は日本語、ウチの子たちは英語でも、子供同士身振り手振りで何とかやっていたみたいです。


3段階目 爆発的に日本語を話し始める

ある日を境にいきなり日本語をたくさん話し始めました。もちろん英語に比べればまだまだ拙いのですが。残念なことに日本語を話し始めたなって感じた頃には退園時期となりました。


今回興味深かったのは、一応拙いながらも日本語ネィテイブのウチの子たちも沈黙期間があったことです。外国人が全く予備学習なしに別の言語環境に急に入ると沈黙期間(silent period)が数ヶ月あることは研究で知られています。ウチの子たちの沈黙期間は1-2週間でしたが、おそらく個人差があるのでしょう。普段外国暮らしでほぼ日本語皆無でも、沈黙期間が長い子もいれば少ない子もいるでしょう。ただ沈黙期間も言語を習得していないわけではなく、発信することができないだけなのです。もし海外在住のお子さんを日本の幼稚園に短期入園させて、無口になったとしてもそれは普通のことだと思ってください。無駄になったわけではありませんし、極度のストレスに陥っているわけでもありません。もちろんある程度のストレスは感じているでしょう。食欲減退、病気がちになった、寝れない、グズリなどという明らかなストレスのサインがない限りは、見守ってあげましょう。